最新の認知症予防方法
現在深刻な問題になっている認知症。
ニュースでも話題に取り上げられている高齢者が道路を逆走する。
家から出かけたきり帰ってこない。
同じことを何回も繰り返し話す。
こういった類のものはどこにでも起こりうることなのです。
認知症の主な症状
認知症の症状には大きく分けて「中核症状」と「周辺症状」に分けられます。
中核症状
認知症共通の症状です。
記憶障害は文字通り記憶に障害があり、話したり聞いた話を忘れてしまう症状です。
見当識障害は、時間、場所、人がわからなくなる症状です。
よく耳にするのが「今何時?」や「ここどこ?」です。
遂行機能障害は物事の段取りがわからなくなる症状です。
2つのこ事を同時にすることができなくなります。
失認は目の前にある物は理解できるが、使い方がわからない症状です。
例えば、目の前に包丁とまな板があるのは認識できますが、それをどう使うのか、何に使うのかがわからなくなります。
周辺症状
最近はBPSDと呼ばれています。
認知症になった人共通ではなく、何らかの原因で出てくる症状のことで、出る症状も人それぞれです。
被害妄想、徘徊、幻覚、不眠などがあります。
認知症の種類
認知症の種類には大きく分けて4種類あります。
アルツハイマー型
記憶障害、見当識障害などが主な症状として現れます。
脳血管性
記憶障害、見当識障害などが主な症状として現れます。
前頭側頭型
前頭葉は人格などを管理している部位です。
その部分が萎縮する為、人格が変わる、万引きをする、攻撃的になるなどの症状が現れます。
レビー小体型
レビー小体という物質が脳の中に溜まりおこる認知症です。
幻視、身体のこわばりや震え、小刻み歩行などの症状が現れます。
コグニサイズ
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みなさん「コグニサイズ」という名前をご存知でしょうか?
これは国立長寿医療センターが考えた認知症予防の取り組みを総称した名前で、cognition(認知)とexercise(運動)を組み合わせた造語です。
脳に負荷のかかる認知課題と中程度の強度の運動をすることにより認知機能の低下を遅らせる効果があるそうです。
効果
国立長寿医療センターでは、こんな研究をしたそうです。
脳画像や認知機能テストによって軽度認知障害(MCI)と判定された100名を無作為に50名ずつの2グループに分けました。
1グループは、週2回1回90分のコグニサイズやストレッチを半年間行い、もう1グループは同じ期間講習を受けたそうです。
期間終了後、再度脳画像や人気機能テストをしたところ、コグニサイズをしたグループのテストの成績が向上し脳の萎縮を抑えたそうです。
方法
コグニサイズは認知課題と運動を組み合わせた運動です。
足踏みをしながら声を出して数を数えます。
特定の倍数の時だけ声を出さずに手を叩く。
これがコグニサイズの基本的な考え方です。
立って行っても座っておこなっても構いません。
例えば、30まで足踏みをしながら数を数えます。
3と3の倍数時だけ声を出さずに手を叩きます。
ポイント
間違えても止めずに行う
間違えるということは脳に負荷をかけているということなので、止めずに続けます。
慣れたら新しい課題を取り入れる
慣れると脳に負荷がかかりませんので、新しい課題を考えるか難易度を高くします。
まとめ
コグニサイズで認知症の発症を遅らせることができます。
重大な事故になる前に未然に防ぎましょう!